第一章 青い石俺の名は山下光。中学2年だ。成績は中の上、スポーツはできる方だと思う。バスケ部に入っていて自分で言うのも何だが全国クラスだ。1年のころも先輩と中体連に出て、九州大会で優勝した。全国大会は一回戦で負けてしまったが、あの時は先輩と喧嘩してしまってパスを回してもらえなかった。だから俺のせいじゃない。と、思い出話はこの辺で良いだろ。性格としてはクールで何かおきないかなと常に期待している。普通の日常が嫌いだ。友達は少ない方だと思う。それで女子には結構もててるとか友達に言われるけど告白というのは余り無い。といううか女子にあまり興味を持たない。前に俺に意味がよく分からないことを言って逃げていった女がいて戸惑っていると竜一が「あれは告白だったろ」って言ったんだけどあれが告白なら女って言うのは難しい生きもんだなと思う。あ、竜一っていうのは遠藤竜一、俺の親友だ。まぁこんなおれだが俺はある秘密を持っている。まぁそこに至るまでを話そう。一週間前のことだった。学校からの帰り道に神社があるんだがたまにここでお参りをして帰る。この日もいつものようにお参りをした。 (明日は何かおきますよーに) パンパン 軽くお参りを済まし帰ろうとしたら後ろから急に声をかけられた。 「なーにをお祈りしてるのかな」 「うわっ茜か。ビックリした」 こいつは河田茜。俺の幼なじみ。茜の家は剣道の道場で、茜はもちろん剣道部。結構強いらしい。 「ねぇ河川敷に星見に行かない?」 「んぁ?別に良いけど」 ふだんはこんな事言わない茜が急にこんな事を言いだした。今思うとこれは運命に導かれてたんだろうと思う。 「うわぁ~きれいだね」 「あぁ。星なんて普段見ないけどたまには見てみると良いもんだな。」 「ねぇ、明日うちで剣道の試合があるんだけど見に来ない?」 「えっ?なんで?」 「あっあ、あの別に来なくても良いんだよ。大事な試合ってわけじゃないしそれこそどうでも良いって言うか、その・・・・」 「良いよ。別に。どうせ明日暇だし」 「ほんと?じゃっがんばるね」 「あぁ。じゃあ明日な。」 「光。あの私・・・ううん何でもないじゃあ明日ね。バイバイっ」 「?・・・あぁじゃあな」 と言って茜と別れた。茜は走って帰ったから俺一人だった。 もう8時を回っていたが、通りは明るく人は多かった。 その人込みの中に不思議な光を放つ青い石が落ちていた。 (すげぇきれいだ。何かの宝石みたいだ。それにしても何でみんなあれを気にしないんだろう・・・) そう、あの石はそこそこの大きさはあった。皆が見えるような所においてあったし光も放っているのに誰も目もくれない。 不思議に思いながらも俺はその石を拾ってみた。 不思議な力が俺に入り込んできたような気がした。 この石が俺の秘密の始まりだった。 ジャンル別一覧
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